不眠症 睡眠障害

睡眠薬の種類と副作用って?

睡眠薬には様々な種類があり、不眠症の原因や症状、患者の体質などに合わせて医師が処方します。まず、睡眠薬は、その成分から大きく三種類に分けられます。
・バルビタール酸系・・・大量に服用すると危険な薬のため、現在はほとんど使われていません。
・非バルビタール酸系・・・バルビタール酸系を改善した種類ですが、禁断症状が出るなど、依存性が高いため、これも現在ではあまり使われていないしょう。
・ベンゾジアゼピン系・・・現在一般的に処方されているタイプで、耐性が低い、依存度が低い、禁断症状が軽い、毒性が低いなど安全性が向上しています。
また、最近では、非ベンゾジアゼピン系という新しいタイプの睡眠薬も開発されているようです。睡眠薬は成分以外に、その効果によっても四種類に分けられています。
・超短時間型・・・約30分〜60分程度で効果が出始めるが、2〜4時間程度で効果が切れるタイプ。
・短時間型・・・約30分〜60分程度で効果が出始めるが、5〜10時間程度で効果が切れるタイプ。
・中間型・・・睡眠導入効果は多少薄いが、一旦睡眠に入れば約20時間程度効果が持続するタイプ。
・長時間型・・・睡眠導入効果は低いものの、起床後も長時間作用が持続し、抗不安薬としての持続効果が起床後も長く維持できるタイプ。
睡眠薬の副作用としては、全身のダルさやふらつき、めまい、発疹、頭痛、下痢、吐き気などがあります。睡眠薬の副作用と思われる症状が出る場合には、医師に相談して、もっと体質に合う睡眠薬を処方してもらってください。また、睡眠薬は止め方も大切なので、自己判断で急に服用を中止すると、痙攣や指の震え、不眠といった副作用が出ることもあります。